文化庁より登録有形文化財に指定されている小さな洋館に、この夏本格的なアフタヌーンティーが楽しめるティーサロン「スリーティアーズ」が誕生しました。
築80年の歴史をもつその洋館は、にぎやかな都会からタイムトリップしたかのようなクラシカルで落ち着いた雰囲気が漂っています。店内は、淡いトーンの優雅で可憐なパステルルームと、シックな赤いカーテンが重厚感を醸し出すメインダイニングルームの２つの違う顔をもち、それぞれにアンティークの家具や調度品が飾られ、対照的な部屋でありながらどちらもブリティッシュ・エレガンスを感じられる空間となっています。

　このティーサロンをプロデュースしているのがオーナーである新宅久起さんです。
新宅さんは30年以上にわたってイギリス専門誌の編集長を務め、その文化や魅力を日本に伝えることに尽力されてきました。伝統的なイギリス式アフタヌーンティーを日本でも楽しめるようにと、空間づくりからティーフード、紅茶、そしてティータイムを華やかに彩る生け花まで…全ての要素において高いクオリティーにこだわり、オープンを実現させたのがここスリーティアーズなのです。

　ティーウェアはアーサープライス社やウェッジウッド社から厳選して使用し、ティーフードの材料もできるだけイギリス産のものを取り寄せているそう。また、お菓子と紅茶両方の魅力を十分に堪能できるよう、それぞれの分野のエキスパートがこのアフタヌーンティーづくりに携わっています。イギリス菓子専門家の杉本悦子さんが手掛けるクラシカルなケーキ、スコーンに合わせるジャムやレモンカードはコンフィチュール研究家ミセスベリーさんのお手製、紅茶は日本紅茶協会認定シニアティーインストラクターでありティージュティークリエイター講座の講師でもある太田ますみ先生監修でのセレクト…。専門誌の編集・発行を通してたくさんの出会いを大切に積み重ねてこられた新宅さんだからこそできる、最上級のティーサロンの形がここにあります。
紅茶はシーズンティーからイギリスで人気の紅茶まで10種類以上を取り揃え、紅茶専門スタッフが一杯ごとに丁寧に淹れるというこだわりぶり。

　オープン間もなく、すでにリピートするお客様も増えているスリーティアーズは、これからもたくさんのお客様を魅了していくのでしょう。紅茶好きな人はもちろん、イギリスが好きな人にもぜひ訪れてほしいティーサロンです。