DARJEERING
今年のファーストフラッシュも天候の影響を強く受けてしまいました。1月と2月には程よい降雨があり、3月中旬には暖かい日も続き標高の低い茶園から収穫が始まりました。ところが、品質の良い茶葉が収穫される比較的標高の高い茶園の収穫が始まると気温の低い日が続き、霧が多く発生するようになりました。曇り空の日が多く湿度の高い日が続くと茶葉は水分過剰になります。茶葉を収穫して最初に行う萎凋という工程で茶葉の水分をある程度飛ばして萎れさせるのですが、気温が低くて湿度が高いときには温風を当てます。この温度と時間の調整が難しく、ファーストフラッシュのフレッシュでフルーティーな甘いフレーバーを欠いてしまうことがあります。ファーストフラッシュのサンプルが届き始めた頃、いつもの甘くフルーティーな味ではなくボディーの少ないものが殆どでした。
それでも3月、4月の収穫量は豊作だったようです。ティージュが選んだ今年のファーストフラッシュは、キャッスルトンDJ-8、マーガレッツホープDJ-32、オーガニックのジャンパナDJ-8です。この時期にしか味わえない特別なダージリンを是非お試しください。
ASSAM
アッサム地方も1月、2月は適度な降雨がありました。しかし3月に入ってから気温がなかなか上昇せず、下旬には多少気温は上昇したもの束の間、4月に入ってから10日間も激しい雨が続いたようです。結果、コクと甘さを欠く紅茶が多かったようです。毎年のことですがシーズン初めはインド国内の旺盛な需要を満たすために粒の大きいBPSは細かく砕かれて出荷されてしまいます。そんな状況の中、今回初めてバルガング茶園から買い付けました。