今年は、ファーストフラッシュの収穫時期が干ばつのために大幅に遅れ、その影響でセカンドフラッシュの生産も例年ですと5月下旬に始まるところが、今年は6月に入ってから始まりました。 シーズン初めはファーストフラッシュともセカンドフラッシュとも言えないボディーのない中途半端なテイストの紅茶が多かったように思います。時間経過とともにセカンドフラッシュらしさが出てきましたが、それも束の間、北インドはいつもより早いモンスーンが始まり、品質は徐々に落ちていき、短いクオリティーシーズンのピークは過ぎていきました。6月下旬からはいつものように気温も安定し、モンスーンによる雨も充分にあって生産量はダージリン、アッサムともに良好でした。しかし、品質の良いセカンドフラッシュのダージリンティーは今回も数量が少なかったので高値取引となりました。アッサムは生産量が安定していたので、旺盛な国内需要を満たした後でも輸出分を十分確保できたことで昨年のような価格高騰はありませんでした。そんな中、ティージュではいつものように、ピーククオリティーの茶葉を買い付けいたしました。新型コロナウイルスと世界的なコンテナ船不足の影響は紅茶の輸出コストを少しずつ押し上げてきていて、コロナ前と比べると5倍近くに膨れ上がっています。いろいろ大変な状況ではありますが、今回のセカンドフラッシュもティージュではいつもと変わらぬ価格で販売させて頂きます。
ダージリン・イーストの標高950～2050ｍの渓谷の斜面に位置する、創業1860年の茶園です。オーガニック製法を取り入れ、また、品質を向上させるために茶畑の手入れや製造方法など独自の改良を重ね、高品質の紅茶を生産する茶園として名を連ねています。 品質管理の行き届いた工場から生産されるオーガニックの紅茶はさっぱりとした渋みと、しっかりとした味わいに仕上がっています。
ダージリンの南、カルシオン渓谷の南部の標高800～1300ｍに位置する、1865年創業の茶園です。茶畑の手入れや製造方法など品質管理の行き届いた工場から生産される紅茶は、毎年安定した高品質の茶葉として世界的にも高い評価を得ています。 透明感のある薄いオレンジ色の水色から、フルーティーな香りが立ちのぼり爽やかなマスカテルフレーバーの味わえる紅茶です。
ダージリンの南東、クルセオンサウスの標高1000～1500ｍに位置する1899年創業の茶園です。茶畑は山の斜面に広がって、その中腹にある工場で作られた紅茶は、ひと箱ずつ人の手によって谷底まで15分の山道を運ばれてトラックに積み込まれます。 丁寧に作られたオーガニックの紅茶は、茶殻から甘い花の香りが漂って、まろやかな余韻が口の中に広がります。
19世紀後半に創業の茶園です。アッサムのブラマプトラ河の南岸に位置し、その肥沃な土壌で育った茶樹から作られた紅茶は、品質管理の行き届いた工場でC.T.C.という丸い粒状に加工されています。 アッサム特有のしっかりとしたボディーと、まろやかなモルトの香りに、爽やかな木の香りがバランスよく合わさってさっぱりとした余韻が残ります。とは言え、ミルクとの相性もぴったりの紅茶です。
