北東インドに位置するダージリン、アッサム地方は昨年の12月以降ほとんど雨が降らず、大規模な干ばつに襲われました。そのために例年よりも収穫が遅れ、雨が降らない中新芽の生育も遅く生産量は例年の半分程度にとどまりました。
ティージュが良く買い付けているダージリンの茶園のほとんどは標高の高い畑で収穫されたものなので、品質のピークは大体3月中旬から4月初めになります。今年もやはり例年通りにピークはやってきました。紅茶の仕上がりは昨年より良いと感じましたが、数量が少なかったので価格は相変わらず高騰していました。4月10日過ぎにはようやく雨が降り、気温も次第に高くなって新芽の伸びも早くなるので、ファーストフラッシュとしての品質は落ちていきます。これで短いシーズンは終了しました。
世界中を席巻している新型コロナウイルスの影響は相変わらずの勢いでインドに蔓延し、先日ニューデリーはまたもやロックダウンしてしまいました。コルカタもこうなると貨物の移動が出来なくなり、輸出が出来なくなってしまいます。この原稿を書いているときはまだ紅茶はコルカタにあります。最善を尽くして輸出準備は整えました。後は飛行機が予定通りと飛んでくれることを祈るばかりです。
取引価格は高騰しましたが、ティージュではいつもと変わらぬ価格で販売させて頂きます。