今年のダージリン地方は例年に比べ暖かく、しかも4ヶ月近く全く雨が降らない状況です。気温が高いことで多くの茶園は3月11日のヒンズー教の「ホーリー」というお祭りの後、15日頃から収穫を始めました。これは昨年に比べ1週間ほど早い収穫です。新芽も硬く少ないことから、3月は例年の半分以下の収穫量でした。特に標高の低い茶園は深刻です。 苛酷な環境で育った果物が美味しいように、紅茶もこのような状況の中、品質の良いロットが出来ることがあります。数は少ないですが、今年も現地まで買付けに行った甲斐あってその数少ないロットをいつもの価格で皆様にお届け出来る事になりました。インドから春の一番茶を是非ご堪能下さい。 近年インド国内需要が高まり、粒の細かいCTCの生産が最優先され、「BOP」や「BPS」などサイズの大きいCTCの生産が後回しにされがちな傾向があります。毎年ファーストフラッシュのシーズン初頭は買付けに苦労します。今年は特に「BOP」サイズの茶葉が少なく、さらに一つのロットの数量も少なく大変困りました。今回ようやく選び出したハルムティー茶園とノナイパラ茶園の2つ合計で何とか数量の確保が出来ました。そこで今回はこの2つのロットをブレンドして出荷することに致しましたのでご了承下さい。とても春らしい甘みのある優しい感じのアッサムです。是非お試し下さい。